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沢靴フェルトソールの張り替え [沢登り]

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沢用の靴は現在フェルト2足、ラバー1足を使用しており、いまのフェルト靴はいずれもソールを1回ずつ、自分で張り替えている。それなりに労力と時間が必要で、手間賃に換算すれば登山用品店に頼んで代金を払った方がむしろ安くつくなとは思いつつ、悪天で山に行けない週末などに次の山行に思いめぐらせながら作業するのも悪くはない。自分用のメモも兼ねつつ、手順を書いてみる。

フェルト底は登山用品店で30センチ四方くらいの板状のものを2000円程度で購入。1枚でソール3枚(1.5足分)取れる。釣り具店などで足裏型に切ってあるものも使える。道具は、パイプレンチ、アイロン、軍手、L型(通常より大きい)カッターナイフ、粗目の紙やすり、G17ボンド(50mlを2本)、(あれば)ルーター。

まず、つま先部分のフェルトを爪かカッターで5ミリ程度(端をパイプレンチで挟めるくらい)めくる。やけど防止に軍手をはめ、フェルトと靴底のすき間にアイロンのエッジを10~20秒ほど当てて加熱、ボンドが柔らかくなったらパイプレンチでフェルトをつかんでかかと方向に引っ張り、はがす(右端、真ん中、左端といった具合に3か所くらい引っ張ると、1回で5ミリ~1センチくらいはがれる)。かなり力が要るが、この作業を根気よく繰り返し、フェルトを完全に剥離させる(ある程度はがしたら、垂れ下がったフェルトを足で踏んで靴を引っ張れば楽にはがせるが、靴底のフォームまではがしてしまうおそれがあるかもしれない)。
靴底に接着剤とフェルトが薄く残るので、ルーターに金属製のやすりを取り付け、研磨して取り除き、紙やすりで仕上げる。(紙やすりだけでも可能だが、ルーターがあるとより楽)。
靴を張り替え用のフェルトの板に置き、マジックなどで型を取って、カッターで切りぬく。これも結構大変だが、刃を板と垂直にあて、上下させながら押して切るようにすると比較的楽に感じる。
ボンドは片足に1本を使い切る。
フェルトの接着面にボンドをまんべんなく塗り、10~20分程度乾燥させる。(フェルトがボンドを吸わなくするため)。だいだい乾いたら再度フェルトと靴底の両方にボンドを塗り、張り合わせる。紐で巻いてフェルトと靴底を密着させ、1日以上乾燥させる。(今回はひもを巻いたうえで、かかとの下に3~4センチほどの板を置き、靴を少し反らせた状態でつま先と靴の真ん中付近に重しをして2日ほど放置した)。
紐をほどき、靴底からはみ出ているフェルトをカッターで取り除けば完成。

2足持っているのは交互に張り替えるためだが、シーズンオフに作業すれば1足でいいのかも。ただ、最近は12月でも普通に沢に入るし、房総など場所を選べば1・2月でも入渓可能なので、やはり2足は必要かなあ。

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丹沢 中川川 笹子沢左俣 [沢登り]

5月26日(日) 丹沢 中川川 笹子沢左俣 2名

東京の最高気温は30度超の予想。沢登りには絶好の天気に。
最近よくお世話になっている「丹沢の谷200ルート」を参考に笹子沢(2級下)に出かけた。
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細川橋のバス停で下車、県道76号線を中川温泉方面に歩くとすぐに笹子橋。右岸沿いの道を20分ほどで入渓点の特殊な形をした堰堤に。この先で普通の堰堤を2基、いずれも右から越える。この辺りはナメ床に透明な水が流れ、美しい。
やがて正面に右俣の滝が見えてくる。かなり立派な滝で、直登は無理、巻きも簡単ではなさそうに見える。
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近づいていくと、左俣の滝も姿を現す。両門の滝を眺めながら小休止。
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水流通しに登れるらしいが、きょうはあまり登攀意欲がわかず、あっさり巻くことに決める。左のルンゼを登り、少し岩壁が立ち上がるあたりで壁沿いに右に回り込むと簡単に落ち口に出る。
続くF3は左水流を登るとⅣらしい。
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スタンス、ホールドとも細かく、ランニングが取れないので、2~3歩上がってみてここもさっさと断念して下りる。右から巻き、さらに2段の滝も一緒に巻いてしまう。左から巻いた記録も見かけるが、右からの方が簡単で安全に見える。今回はもう完全に巻きグセ?がついてしまい、滝への執着はほぼゼロ。途中、7メートル右Ⅲという滝もいったんは取りついたがクライムダウン。ロープを出すのも面倒くさくなって右から巻いてしまった。
水も涸れ、簡単な小滝を越えていくと、見るからにボロボロの10メートル滝。取りつくと最初から足場が崩れ、ホールドも欠ける。またしても無理せず右から巻きにかかる。左岸斜面を15メートルほど上がると、少し左下がりに落ち口方面に向かうバンドがあり、ここを辿れそうだったが、もう一段上の方が楽に見えたのさらにひと登りし、上流方向にトラバース。すると落ち口上で左岸が崩落して岩壁がむき出しになっていて、先には進めない。下にはさきほど見えていたバンドが伸びてきているので、立木を頼りに一段ずり下がり、そこから数メートルほどを上流に向けて斜め懸垂して落ち口上に立った。
この上の滝が7メートルⅢ-らしく、これも岩がもろいが斜度が緩いため簡単に直登できる。ガイド本ではさらに「正面Ⅳ脆い」と書かれた5メートル滝が続いているが、崩落した岩が埋めてしまったのか判然としない。その滝の痕跡らしい脆い段差を越えると正面に急傾斜のザレ、右はややかぶった5メートルほどの滝、左奥には15メートル涸れ滝の三俣状に。左に入って15メートルに取りつく。ここも脆いが階段状で簡単。
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↑15メートルを上から
源頭は間近、ボサもなく歩きやすい沢型を詰めるとまもなく稜線の登山道に出た。
二本杉峠を経て、細川沢沿いを下山、県道に出て徒歩10分ほどの丹沢ホテル時之栖で日帰り温泉を利用してから帰路に着いた。JAF会員だと200円割引の600円也。浴室はそれほど広くはないが空いていて露天風呂もあり、悪くなかった。

≪コースタイム:後半かなりうろ覚え≫
バス停8:10~8:40入渓点9:00~10:00二俣10:10~12:30脆い10メートル滝上~稜線13:30~12:10県道
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両神 赤岩沢悪谷 [沢登り]

赤岩沢悪谷 2019年5月18日(土) 2名

今回は『東京周辺の沢』を参考に、両神方面の沢へ。秩父から国道299号を経て野栗川沿いの林道に入り、赤岩橋付近に駐車。本流左岸の林道を2分も歩くと、右手から悪谷が合わさってくる。水流は細く、大きな苔むした岩が積み重なっている。
赤岩・入渓.JPG
勾配のある大岩のゴーロが続く。人が入った形跡は少なく、静かな沢だ。
赤岩・ナメ滝.JPG
ナメ滝を過ぎると両岸が荒々しく切り立ち、ゴルジュ帯へ。するとネットで見覚えのある光景が。
赤岩・大滝.JPG
巨大なCSと10メートル大滝。
大滝は残置なし。ロープを出して左を直登。途中、左壁にカムで2か所、ランニングをとったもののきちんと決まらず、気休め程度になってしまった。今回、慣れないラバーの靴を履いていたため(いつもはフェルト)、中間部で一歩、やや逡巡したが、実際にはさほど苦労せずに抜けられた。ヌメリは少なく、フリクションが効く。Ⅲ~Ⅲ+くらいか。
これで核心は終わり。きょうは雷の心配もないので、ナメ滝や小滝を楽しみながらのんびり行く。1か所、倒木が流芯に挟まって邪魔な滝で少し苦労させられたものの、ほかには難しい個所もなく大ナゲシのコルに到着。目の前の岩峰を右から巻いていき、南側から山頂へ。登り口の岩場には何本もロープが下がっているが、芯がむき出しになったものがあるほか、いちばん上のロープは枯れ木がアンカーになっているので、あまり信用しないほうが良い。
赤岩・大ナゲシ.JPG
大ナゲシからの眺望に満足し、赤岩峠を経て、本流沿いの登山道を下山。赤岩沢もゴルジュが深く、のぞいてみたくなる。概ね歩きやすい道だが、下部で沢に近づくと踏み跡がわかりにくくなる部分も。入渓点までは1時間ほど。

≪コースタイム≫
入渓点9:10~11:20CS大滝11:50~14:20大ナゲシのコル14:30~14:45大ナゲシ15:00~16:10赤岩橋
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いつもと違うジムで [クライミング]

自宅から1駅先にあるボルダリングジムに初めて行く。
通っていたジムが店じまいのため、新たなホームを探さなければならない。
いつものジムより3級、4級が辛く感じ、2級には触りもせず。
1級がコンスタントに登れるようになりたいのだが・・・なかなか上達しないんだな。

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丹沢 岩水沢 [沢登り]

丹沢 神ノ川岩水沢 2019年5月11日(土) 2人

ことし3回目の沢登り。『丹沢の谷200ルート』を参考にする。朝8時ごろ車で神ノ川ヒュッテに着くと、すでに路肩の駐車スペースはいっぱい。少し戻って駐車、林道を歩きはじめる。広河原で本流に降り、上流に向かって河原を歩く。両岸が狭まると右岸から岩水沢が合流している。沢支度を整え、入渓すると、まもなく3段10メートル。
岩水F1.JPG
左壁を直登、最上部で水流に回り込むと易しい。

この後はしばらく、ゴーロと小滝が続き、沢床の縞模様の岩などを見ながら歩く。やがて、12メートル+Y字状3メートル。右端の凹角を見上げると、これも斜度は緩く、難しくはなさそうに思える。取りついてみると、上部で一歩、ハイステップ気味になるところがあるが、ホールド豊富で快適に登れた。
岩水F2.JPG
すぐに2段7メートル。左端を登る。少し細かいが、かっちりしたホールドがあり、苦労しない。続く右スラブ状3段3×7は、一見、水流が簡単そうだったがスタンスに乏しいので、さらに左の壁に取りつく。右足を少し遠いスタンスにおいて一段上がればリップに手が届くので、あとはマントルの要領で上がる。後続は水流沿いに上がってきた。右のスラブは落差も出てかえって厭らしそうだ。
ほどなく二俣に到着。岩から水が噴き出しているという場所を見たかったので、左俣に入る。
岩水 湧水.JPG
谷の左手の岩から結構な量の水が噴出していて、不思議な光景。岩からはほかにも数か所から水が出ていて、小水のような放物線を描いているものもあった。この場所を越えると、斜度はないがルンゼ登攀のようになり、楽しい。ルンゼを抜けると土の斜面となり、崩壊でちょっとした段差ができている。
岩水 源頭.JPG
段差に突き当たるまで行くと木の根を頼りに強引に上がらなければならず、苦労する。早めに右手に逃げたほうが良かったようだ。
ここから少しの登りで支尾根にぶつかり、左に行くと絵瀬尾根。今回は絵瀬尾根を登って稜線近くに達してから地蔵尾根に移り、これを下った。ところどころ急で痩せており、トラロープがたくさんつけられていた。それほど危険ではないが、通常の登山道よりは少し時間がかかる。
帰路、いこいの湯に寄って帰る。

今回はロープは使用せず。特別に綺麗な沢というわけでもないが、下山路も含めて変化があって楽しめる沢だった。

≪コースタイム≫
神ノ川ヒュッテ8:20~9:10入渓点~12:30支尾根~13:00地蔵尾根~14:00入渓点14:30~15:30神ノ川ヒュッテ
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古い相棒 [ギア]

甲斐駒・仙丈に行った際、久しぶりに背負っていったのがこのザック。
カリマーのジャガーGRというらしい。容量は70Lのようだ。

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もう20年以上前、当時住んでいた富山市内の登山用具店で購入した。
夏は剣や立山、赤木沢遡行、冬も立山スキー登山や八ヶ岳などで使用したものの、その後、泊りの山行から遠ざかり、出番がないままお蔵入り。中もカビさせてしまった。
造りはしっかりしているが、サイドポケットは狭く、ウエストベルトのポケットやフロントのポケットもないため、最近のザックに比べれば使い勝手はどうしても劣ってしまう。装備全般の小型化も進むなか、新たに購入したひと回り小さなザックでほとんど用は足りるようになり、ますます使う機会は無いようにも思えたが、十分に活用してやれなかった後ろめたさのようなものがあって捨てられずにいた。
今回も、この古い相棒を引っ張り出すつもりはなかったのだが、山行直前、パッキング中に新しいほうのザックが壊れるトラブルが発生。ロートルにお出ましいただいて、急場をしのぐことになった。
実際使ってみれば背負い心地は悪くないし、不便もそれほど感じない。なぜか左のショルダーベルトが、歩くのに合わせてキュッ、キュッと鳴るのだが、以前からそうだったなと思い出し、妙な感傷を誘う。

物を大事にするのは良いことだが、登山などで古い装備を使い続けることは安全面での問題もあるし、個人的にはかえって気障ったらしく感じる場面もあって、あまり好きではない。
それでも、このまま捨ててしまっては悪いな、と思う山道具がほかにもいくつもあって、今回このザックを背負いながら、変に神妙な心持ちで歩くことになった。




タグ:カリマー
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残雪の甲斐駒・仙丈 [登山(積雪期)]

GW終盤、2泊3日で甲斐駒・仙丈へ。以前、正月に登ったことがあるが、この時期は初めて。
≪5月3日・初日≫。
バスを4本乗り継いでアプローチ。まずは新宿バスタから朝6時45分発の京王高速バスで伊那バスターミナルへ。片道3700円也。渋滞で定刻より2時間近く遅れて伊那BTに到着。伊那市駅まで3分ほど歩き、駅前からJRの路線バスで高遠へ。所要25分ほど、運賃520円。ここで長谷循環バスに乗り換えるのだが、かなり待ち時間があったので近くの蕎麦屋で昼食。おろし大根の入ったつゆに味噌を溶いて食べる高遠蕎麦。さっぱりしてうまい。バス停に戻り、循環バスに乗っておよそ30分で仙流荘下車、運賃は310円。マイカーで来る場合は、ここに駐車し、南アルプス林道バスに乗り換えて北沢峠方面に向かうらしい。ただし、この時期は北沢峠までは運行せず、途中の歌宿までとなる。乗車券売り場の自販機で切符を往復で購入、2000円ちょっとだったか。歌宿までは30分ほど、道中、運転手が見えてくる山の案内や林道建設の経緯などをガイドしてくれ、退屈しない。歌宿到着は午後3時前。渋滞がなければ1時前には着けたはずだが、初日は北沢峠までだから構わない。鋸岳を左手に眺めながら徒歩1時間40分ほどで北沢峠、さらに5分ほど歩いて長衛小屋のテン場で幕営。水場、トイレ使用可。ほかに30張りくらい幕営しているが、テン場はそこそこ広いので、余裕を持って張れる。
≪5月4日・2日目≫。
この日は甲斐駒へ。朝4時起床、5時過ぎにテント発。4時半ごろが日の出なので、あたりはすでに明るい。暗いうちから出かけるパーティーもちらほら。天気は良く、気温も高め、0℃くらいか。今年は雪が多いということだが、仙水峠までもところどころ地面が出ている。峠でアイゼンを着けて駒津峰へ。仙丈や北岳が大きい。六方石からは直登ルートをとった。
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直登ルート途中から北岳方面。

山頂に着くと仙丈方面はガスがかかってしまったが、中央アルプス、北アルプスなどはよく見えた。上空に寒気が入って午後からは天候の急変も予想されたので、早々に下山。下りは巻道を使い、六方石からは往路を辿った。

▼コースタイム 
 長衛小屋テン場5:10~6:15仙水峠6:30~駒津峰7:45~9:00甲斐駒ケ岳9:20~10:00駒津峰10:10~11:00仙水峠11:05~11:45長衛小屋テン場

≪5月5日・最終日≫。
最終日は仙丈往復後、下山。朝4時起床、5時20分ごろテント発。きょうも天気が良い。雪面の硬さから、前日より少しだけ気温が低いように思う。北沢峠からほぼ途切れることなく雪があった。眺望は良く、富士山も大きく見える。
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出だしを意識的にゆっくりしたペースで登ったことに加え、前日の甲斐駒で体が慣れたせいもあるのか、小仙丈までまったく疲れず、息も切れなかった。小仙丈からはところどころ夏道が見えている。
気温は一気に上がって雪面も緩んでくるが、踏み抜いて歩きにくいほどではなく、山頂まではペースを上げて快調に歩けた。大気の状態は悪くない予報なので山頂でのんびり。360度のパノラマを堪能した。
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前日に登った甲斐駒が大きい。
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下山は往路を戻る。テントの撤収作業があるため少し飛ばし気味に下った。撤収後、重い荷を背負って歌宿へ。途中、バスの乗り継ぎの間に仙流荘で温泉に入り(入浴料500円、畳の無料休憩所も利用できる)、また長いバスの旅を経て新宿に戻った。

▼コースタイム
 北沢峠5:30~8:30小仙丈8:40~9:30仙丈ケ岳10:10~11:45長衛小屋テント場


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